商工会交流会

2014年11月16日

第16回愛知商工交流会に参加してきました。


午前中は全体会として、京都大学教授の岡田知弘氏の記念講演「中小業者が光り輝く、地域経済の発展を」というタイトルにて、現在の中小企業を取り巻く社会情勢を解説。

3・11被災地で中小企業が真っ先に地域に貢献していく話から、中小企業の必要性を強調。さらに地域(コミュニティー)を細胞に例えて、細胞のモノ・金はそれ自身にて還元して発達し経済の活性化をおこすことが核となって、町、市、県、わが国そして世界へと広がっていくものである。よって還元できない大型店舗(都心外国への資金流出)への購買意欲を地域にとどめ、循環活性化させる必要性がある。これを担うのは地域の中小企業である。

災害と循環の2つは関連していて、細胞を担う住民・中小企業・産業が地場の災害をも救済すると説く。

それは中小企業への激励とともにその役割の大いなる責務として受け止めた。

日ごろから、熟練者の早期首切り、従業員の部品化、海外への企業逃避に対して懸念を抱いていたが、岡田氏の理論が自分の見解とあまりずれていなかったことを確認できたことは収穫でした。



午後は5つの分科会。

小生は第5分科会「中小企業と経営革新セミナー」に参加。

岐阜経済大学 野松敏雄氏による日本経済と中小企業の現状の説明。

中小企業が主人公である。

企業と運動との両立、常に自分の仕事が良ければよいわけではない。

世間全体への繁栄を意識する。

SWOT分析は点(一企業)であり、点→線→面へ発展させると説く。

お話のあと、事業成功・革新の為、テーマを設定し自己分析を実践。

その1:まんだら図による発想の訓練

その2:SWOT分析による自社分析に挑戦

ここでS、W、O、Tの各要素はそれなりにひねりだせるものの、クロス分析に関してはさらに難航した。

特に、W×T:弱みから最悪のシナリオを避けるには?

の問いに対してしばらく答えが出ず。

先生曰く、「回答が一番出づらい項目であるため空白でもよい」との返事。

しかし、空白ということは日ごろ漠然と仕事をしていて何も考えていないわけで、経営に対するビジョンのないことを表すから自身にとっては危機的状態である。

W×Tの問いを明確に答えることができるように意識しつつ、かつ、実践すること(これが肝心であると先生はおっしゃていました)が経営力であると感じました。